昼顔妻の七転び八起き

昼顔生活🌺5475日間

■人生最初の『選択』と『年齢』

特別お題「『選択』と『年齢』」

Sponsored by SK-II

私の選択は17歳。

まだ高校2年だった頃の話…

将来なりたいものなんて特になく、平凡に毎日を過ごしていた。

高校受験に失敗し、滑り止めの私立女子校に通っていた私は、とくに苦労することもなく、成績上位を保っていた。

特段、進学の希望があった訳ではなかったが、学年50番までが集められる進学クラスに入れられていた。

三年生になり、そろそろ進路を決める頃になったとき。

それでも、やりたい事は見つからず、漠然と、幼稚園の先生は、ピアノがひけないからダメだ…とか、郵便局は、就職クラスでないと公務員試験対策してくれないからダメだ…とか思っていた。

そんな頃、福祉の仕事をしてみたいと思うように少しだけなってきて、そのためには、社会福祉課のある短大、大学に進むよう担任の先生がいってくれた。

うちは…。

裕福だったわけでもなく、私立高校に通うのも、奨学金を受けていた。

進学ももちろん、奨学金で行くつもりでいた。

帰宅後、両親に相談したところ、通える所なら行ってもいいが、家をでるのはダメだと言ってきかなかった。

当時の担任は、社会福祉課のある学校は、寮もしくは一人暮らししないと無理だと言い出し…

親もそれなら別の学校に、…と言う。

私は…。

やりたいことがやれないのなら、進学しても意味がない。

就職します!と言い切った。

そこからは早かった。

進学クラス'50人の中で就職希望は私一人。
進学組と違って、就職は、夏休み明けから秋には、内定がでる。

私は就職相談室へいき、企業の案内パンフや求人情報の入っている引き出しを上から順に開けていきその中から、一つ取り出した。

世の中、当時はまだまだバブル時期!

私が選んだその会社は、ベビー用品を中心に取り扱う 総合卸のお店だった。

制服も可愛らしく、お給料も良いし…って、決めた。

私の行っていた高校では、成績上位から順に、就職も推薦をもらえたため、私は苦労する事なく推薦をもらい、就職試験を受けた。

一ヶ月後の9月中頃、無事、内定ももらい、
残り半年、受験勉強に大変そうなクラスメートをみながらのんびりすごすこととなった。

3月、無事、高校を卒業し、春には社会人に。

時折、会う高校の友達は、短大や大学で楽しそうに、サークルや合コンだと騒いでいた。

私は、仕事で忙しいなか、二十歳の頃に年収300万近くもらうようになっていて…
なんだかんだあったけど充実した毎日だった。

その頃、世の中、バブルがはじけ…。
がんばって短大や大学にいった友人は就職活動に苦戦することとなってしまった。

私は、あのときの決断は、間違いじゃなかった。
就職して良かったんだとおもった…


それからも、折にふれ、色んな決断に迫られた。

だけど。
どの時の選択も間違いではなかったと、自分自身は今でも思っている。


※読んでいただき、ありがとうございました。

■人生最初の『選択』と『年齢』


特別お題「『選択』と『年齢』」

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まだ高校2年だった頃の話…

将来なりたいものなんて特になく、平凡に毎日を過ごしていた。

高校受験に失敗し、滑り止めの私立女子校に通っていた私は、とくに苦労することもなく、成績上位を保っていた。

特段、進学の希望があった訳ではなかったが、学年5番までが集められる進学クラスに入れられていた。

三年生になり、そろそろ進路を決める頃になったとき。

それでも、やりたい事は見つからず、漠然と、幼稚園の先生は、ピアノがひけないからダメだ…とか、郵便局は、就職クラスでないと公務員試験対策してくれないからダメだ…とか思っていた。

そんな頃、福祉の仕事をしてみたいと思うように少しだけなってきて、そのためには、社会福祉課のある短大、大学に進むよう担任の先生がいってくれた。

うちは…。

裕福だったわけでもなく、私立高校に通うのも、奨学金を受けていた。

進学ももちろん、奨学金で行くつもりでいた。

帰宅後、両親に相談したところ、通える所なら行ってもいいが、家をでるのはダメだと言ってきかなかった。

当時の担任は、社会福祉課のある学校は、寮もしくは一人暮らししないと無理だと言い出し…

親もそれなら別の学校に、…と言う。

私は…。

やりたいことがやれないのかなら、進学しても意味がない。

就職します!と言い切った。

そこからは早かった。

進学クラス'50人の中で就職希望は私一人。
進学組と違って、就職は、夏休み明けから秋には、内定がでる。

私は就職相談室へいき、企業の案内パンフや求人情報の入っている引き出しを上から順に開けていきその中から、一つ取り出した。

世の中、当時はまだまだバブル時期!

私が選んだその会社は、ベビ用品を中心に取り扱う 総合卸のお店だった。

制服も可愛らしく、お給料も良いし…って、決めた。

私の行っていた高校では、成績上位から順に、就職も推薦をもらえたため、私は苦労する事なく推薦をもらい、就職試験を受けた。

■一つ目の恋…おまけ

彼が転勤して一週間。

私は新任の派遣さんが来るまで期限付きで一人で業務をこなしていた。

でも、田神さんがいない寂しさを埋めるには、忙しいのが、ちょうど良かったのかもしれないー。


そして、その夜。
前から決まっていた田神さんの送別会が行われた。

久しぶり…といっても、一週間だが…。

居酒屋で行われた送別会に姿を見せた彼は、少し痩せたようだった。

彼は彼で、新しい赴任の場所で、新規の業務を覚えるのが大変のようだった。

一次会は居酒屋。
20人程集まった中で、賑やかに騒いでいた。

人も多く、少し話しただけで、肩を並べてお話はできなかった。

2時間程経った頃、お開きになり…
事務所の何人かで、二次会へという話になった。
普段は、一次会で帰る私も、その日は行くことにした。

行き先は、静かな薄暗いスナックだった。
田神さん含め6人だったかなあ…。

カウンターに、いち早く腰掛けた田神さんは、私に隣に座るように誘ってくれた。

その周りに、所長はじめ、山田さんや他のメンバーもいたが、田神さんは、他の人に…

『今日は彼女とお話があるから』
とシャットアウトしてくれた。


そんな訳で、カウンターに田神さんと私…

ボックス席で他のメンバーが座り、カラオケを楽しんでいた。


田神さんは…

私に色んな話をしてくれた。

小さな頃から、今までのこと…

なぜ家族を大事にしようと思うのか…

仕事に対する気持ちとか…。

私は、横で静かに聞いていた。

田神さんは、普段、とても明るくて、真面目だったけど、これまでの色んな経験から、こうなってるということ、
若い頃、ヤンチャで親にとても心配かけてしまったこと。

私の知らないことばかりだった。

今の田神さんは、色んなことが積み重なって、
今なんだなあ…と思った。

ふとしたとき、田神さんが私をジィっと見つめていた。

どうしたのかなあ…

と思っていたら、カウンターに腰掛けた田神さんの右手が私の腰にまわって、グイって引き寄せられた。

『俺は、家族を壊したくないから、これ以上は進めないけど、でも、俺もお前が好きだったよ。』

それだけで、私の気持ちは満たされた。

頭をポンポンと撫でてくれた。

この時間が、ずっと続いたら良いのに…と願った。


田神さんに逢ったのは、それが最後となった。


一つ目の恋が終わった。



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※読んでいただき、ありがとうございました。

■一つ目の恋おしまい

告白のあの日から5日後…

田神さんと一緒に働ける最後の日となってしまった。



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田神さんは…

あの日からも田神さんは変わらず、いや、もっと優しくなった。

そうだ!

私が、好きになったのは、この人だからなんだ〜。

あれからずっと感じていた。

不思議と失恋した、という気持ちは、微塵も沸いてこなかった。


さいごの日もバタバタと最終的な、引継ぎを受けて、
田神さんは、私にこう言った。

『コレからも、何か力になれる事があったら、遠慮なく連絡してきていいからね。』

そういった彼は、私の頭を、またポンポンとしてから、とびっきりの笑顔を見せてくれた。

私は…。

以前よりも、ずっと近くに感じることができて嬉しかった。

※読んでいただき、ありがとうございました。

■一つ目の恋④

その日、私は、田神さんから、引継ぎを受けていた。

もうすぐ約束の3週間後がやってくる…。

私は思い切って、田神さんに話しかけた。

『今日、お話したい事があるので、夕方🌆時間をとってもらえますか?』




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夕方、田神さんに声をかけられた。

『今、大丈夫?』

私は、緊張しながら、後ろをついて歩いた。

事務所から少し離れた駐車場で、田神さんは立ち止まった。

『お話したい事があったんだよね?仕事のこと?』

そう問いかけてくれた田神さん。

「仕事は…悩みがたくさんだけど。
田神さんが転勤しないでくれたら解決します。」

私は、そう口火を切った。

『それは無理だなあ…』と困ったように苦笑い。

『他に何かあったんじゃないの?俺で良ければ、聞くよ。』

私は覚悟を決めた。

私は…。

「この会社に入って、田神さんと一緒に仕事をしたこと、今までにない感情を持ってること、
私にも田神さんにも家があり、迷惑をかけたいわけではないこと、転勤で離れてしまうのが、とても寂しいこと…」

思っていることを、全て言葉にした。

ゆっくり、ゆっくり…。

時折、微笑みながら、、困った様な顔をしながら、でも、きちんと最後まで話を聞いてくれた。

それから、田神さんは…
ゆっくり口を開いた。

『ありがとう。気持ちは何となくわかっていたんだ。

俺は、昔から、こんな人間だから、うまくいえないけど、一緒に仕事していて、とても楽しかったよ。
仕事を教えてても、素直に一生懸命やってる姿をみてきたから、誰よりも安心できた。

だけど…。俺は家族が好きなんだ!
昔から、家族に憧れてて、今の家族を大事にしたいんだ。

あなたが好きとか嫌いとかじゃない。
家族を壊したくないんだ。わかってくれる?
気持ちは嬉しかったよ。』

そう言って、頭を、ポンポンしてくれた。

「はい」

そう返事すると、田神さんは、また頭をポンポンしてくれた。




※読んでいただき、ありがとうございました。

■一つ目の恋③

田神さんの転勤が日に日に迫っていた。

仕事は引継ぎ期間に入り、
私は以前より、田神さんと一緒にすごす時間が増えた。


田神さんは、相変わらず優しくしてくれた。
もちろん、彼が、私に、個人的な感情などないことは、知っていた。


喜ばしい反面、離れたくない…という思いがあふれていった。

私の一喜一憂している様子を心配して、山田さんが、仕事帰りに私をお茶に誘ってくれた。

その頃の私は、同性では、一番彼女に心を許していたし、信頼していた。

私は正直に田神さんへの気持ちを相談した。
私にも、田神さんにも、家があり、どうしたいという訳ではない事、

ただ離れたくないと、寂しい気持ちを打ち明けた。

山田さんは、私に、『今の気持ちを、素直に話してみたら?』と言ってくれた。

『このまま、モヤモヤするより、たとえ、駄目になっても、スッキリすると思うよ』とアドバイスをくれた。

私の気持ちはますます告白の方向へむかっていった…。


※読んでいただき、ありがとうございました。



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■会社での友達

事務所には、女性が4人いた。
私より2つ上の頼りがいのある主婦、大卒で、独身で二十歳の人、高校でたばかりの若い女の子、そして私。

自然と若い二人、私ともう一人の主婦、何かあることに相談したり、ぐちをこぼしたりする間柄になっていった。


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それまでの私は…
家事、育児、仕事をこなすことに一生懸命で、自分が息を抜く方法なんて知らなかった。

そんな私に、うまく主婦を、こなしながら、息抜きをする方法を、おしえてくれたのが彼女(山田さん:仮称)だった…。

なんてないことかもしれない。
山田さんは、自分がお休みの日でも、ご主人には休みと告げず、きちんと制服をきて時間通りに家をでて、どこかで私服に着替え…
そこから、日帰り温泉やお買い物に。

いつも通りの仕事の帰宅時間には、また制服に着替え、うちに帰る。

そんな高校生みたいなやり方で、忙しい主婦業の傍ら、自分時間を作っていた。

はじめは、私も抵抗があったけれど、そうやって時間をうまく使い、温泉へリフレッシュするだけで、また帰宅後、家事や育児に頑張れた。

山田さんとの出会いも、私を変えた出来事だったのかもしれない…

私の毎日は家と会社の往復だけじゃないと思い始めたのがその頃だった…。


※読んでいただき、ありがとうございました。