昼顔妻の七転び八起き

昼顔生活🌺5475日間

■一つ目の恋③

田神さんの転勤が日に日に迫っていた。

仕事は引継ぎ期間に入り、
私は以前より、田神さんと一緒にすごす時間が増えた。


田神さんは、相変わらず優しくしてくれた。
もちろん、彼が、私に、個人的な感情などないことは、知っていた。


喜ばしい反面、離れたくない…という思いがあふれていった。

私の一喜一憂している様子を心配して、山田さんが、仕事帰りに私をお茶に誘ってくれた。

その頃の私は、同性では、一番彼女に心を許していたし、信頼していた。

私は正直に田神さんへの気持ちを相談した。
私にも、田神さんにも、家があり、どうしたいという訳ではない事、

ただ離れたくないと、寂しい気持ちを打ち明けた。

山田さんは、私に、『今の気持ちを、素直に話してみたら?』と言ってくれた。

『このまま、モヤモヤするより、たとえ、駄目になっても、スッキリすると思うよ』とアドバイスをくれた。

私の気持ちはますます告白の方向へむかっていった…。


※読んでいただき、ありがとうございました。



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