昼顔妻の七転び八起き

昼顔生活🌺5475日間

■一つ目の恋②

そんな生活が一年程続いたころ…。

突然、田神さんが、転勤する事になってしまった。

とても近距離ではあったけれど、別の事業所の立ち上げに呼ばれたのだ。

私にとって、その時点で、会社に行くことは、田神さんに会いに行くこと…が、目的の半分を占めていた。

転勤を、聞いたとき、私は目の前が真っ暗になり…

もうこんな楽しい時間をすごすことも、一緒に仕事をすることもできないのかと悲しくなった。

転勤の日付けは3週間後。

田神さんが、私に、一緒に仕事できなくなるのは寂しいと言ってくれた。

私は、家庭を壊すつもりなど毛頭なかったが、自分の今の気持ちを、田神さんに伝えたい…
そう考えるようになっていった。



※読んでいただき、ありがとうございました。




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■一つ目の恋①

その職場では、初めての事務職だった…

過去には、販売、接客の仕事をしていたため、そんなにパソコンにさわる事もなく、ワード?エクセル?…
使った事もなかった私。

事務所の仕事は、ほぼパソコン💻

スポットの商品管理を任された私にとっては、試行錯誤の毎日が続きました。


そんな時、優しくパソコンを教えてくれたり、仕事の相談に乗ってくれるようになったのが、同じ商品管理の田神さん(仮称)。

田神さんは、中部地方から、転勤で家族で赴任してきていました。

もちろん、妻帯者。彼は私より5歳位年上だったかな…。

当時、仕事のペアを組んでいた私は、事あるごとに二人で作業する時間があり、
色んな事を教えてくれた。

元々、年上好きな私にとって、一緒に仕事できる時間はとても居心地が良かった。

責任者の斎藤さん(仮称)の仕事に対するいい加減さが、大嫌いで、納得いかないと、何度も相談したものだ。

そのたび、私の話しを、きいてくれ、時には、責任者に掛け合ってくれた。

同じ考え方をもち、何にでも正面から向かってくれる、
きちんと納得いくまで相談室に乗ってくれた。

ますます惹かれていったのを覚えている。



その頃、いま、思えば、仕事に対する尊敬から、自分の中で段々気持ちが大きくなっていったんだったなあ…

中部地方の独特な話し方が、新鮮で、親近感持てて好きだった。
 
※読んでいただき、ありがとうございました。

■職場環境

事務所は、新規立ち上げと言うことで、本社からの教育のための応援メンバーが大勢、入れ替わり立ち代わりやってきていた。

最初の三ヶ月は、仕事を覚えるので精一杯で、あっという間に時も過ぎて行った。

朝、家族を仕事や学校へ送り出し、掃除、洗濯を済ませ、自分も仕事へ。

夕方🌆は、子供のお迎え、習い事、夕飯の支度など、どこにでもいるような主婦の毎日だった…。

仕事だから、特に楽しいと思うことも、うちにいたくないと思うこともなく…
毎日が平凡だったのだ。

そんな日々を続け、歳を重ねていくのだと思っていた。



※読んでいただき、ありがとうございました。

■パートの面接

面接先は、義理の母親に勧められた物流センター、
新規の立ち上がりで、大量採用をするから、行ってみたら?といわれた先だった。

面接官は3人。
後に、昼顔相手となる責任者(斎藤さん)は、翌週の赴任と言うことで不在だった。

九州の片田舎で、新規立ち上がりともなれば、地元の主婦が、こぞって面接に、やってきた。
私もそんな中の一人だった。

義理の母親も同様の仕事内容をしてて、面接の際に其の話をすると、即、採用決定した。


一週間後、勤務初日。

私と同じ新規採用は30人ほど…。
大勢の人のなか、とても緊張した事を覚えている。

私は、工場内作業で採用されたが、先方の都合で
事務職へと転換となった。

それを告げられたとき、ラッキーだと思った。

全体顔合わせで、集合がかかり、センター長と呼ばれる彼(斎藤さん∷仮称)が前に立った。

東京から赴任したという斎藤さん(仮称)は、センター長と呼ばれる事に慣れてて、偉そうにしていた。
都会風を吹かせ、嫌な感じ…。
初の挨拶では、がんばっていこーとかそんな事ではなく…

『自分は、順調に立ち上がれば、すぐに東京へ帰るから。』



こんな田舎には、長居するつもりはない。

そう聞こえた。




『なんだ、コイツ!!
馬鹿じゃないの!?


私が彼に感じた第一印象だった。







※読んでいただき、ありがとうございました。



 

■結婚生活

傍目には、順風満帆、幸せな一家に見えていた。

私の中でも、それが日常だったから。

結婚して8年。

子供も3人でき、賑やかな毎日を過ごしていた。

毎日、育児、主婦、パートに追われていた。


3人目の子供が産まれ、新しいパート先を探す事になった。

これが、昼顔生活へ足を踏み入れるきっかけだった。





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※読んでいただき、ありがとうございました。

今週のお題「私の『夏うた』」

今週のお題「私の『夏うた』」


昼顔生活の彼が、持ち歌で歌っていた曲🎀

何年経っても、この曲を聞くと、胸がキュンとします。

それは、DA PUMPの『if…』


http://j-lyric.net/artist/a0006a5/l000ab1.html

二人でいったカラオケ🎤の時、

この曲を歌いながら、私の髪を撫でてくれたのでした。

会社の飲み会でも、よく歌っていましたが、

こんなにたくさんいる中で、自分に向けて歌ってくれてると、その頃の私は、とても嬉しく思っていたものでした。



※読んでいただき、ありがとうございます。

■若かった結婚

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最初の結婚は、21歳の時だった。

職場の知り合いに紹介されて、付き合いはじめたのが、きっかけだった。

その頃、妹は…

すでに、17歳で結婚し、子供を産んでいた。

今とは違い、結婚して子供を産むことが女の子の一番の幸せだと、その頃は周りに言われていた。

親は、私に、『早く良い人を見つけて結婚しなさい。』

そう、口癖のように言ってたなあ…


そんな折、付き合いはじめた彼は、三歳年上のヤンチャな人で。

でも、優しい目をしてた。

私の仕事は、販売で、土日忙しく、夜も遅くなる毎日。

彼は、職人だったから、朝早くから、体力勝負の仕事をしてた。

若い付き合いはじめたばかりの二人は…

毎日、仕事終わりに待ち合わせし、ご飯を食べ、車でドライブ🚗

人気のない駐車場でよくイチャイチャしたな😁

そんな日々が半年続き、(その間も、毎日会ってた)

それなら、一緒に暮らしたらいいよねと!

簡単に、話を進めてしまった。

バタバタとどちらの親にも挨拶へ行き、結婚式の準備をし…

八ヶ月後には結婚式💒を済ませてしまった。

親も喜んでくれた。

私は、これから始まる結婚生活に、200%の期待をして、毎日、彼と過ごせることに胸がわくわくしてした。

もちろん、その頃は、昼顔生活なんて、考えもしなかったし、平凡な人生をすごすはずだった。


まあ、新婚のそのころに、昼顔生活を思い浮かべる人は、まず、いないだろうけど。


誰より、私が、昼顔なんて、ドラマの中の話だと思っていたのだから。





※読んでいただき、ありがとうございました。