昼顔妻の七転び八起き

昼顔生活🌺5475日間

■始まりは

昼顔の始まりは、そもそもどこだったか…。

とにかく、斎藤さんは、お酒が好きで、毎日、のみに出ていた。


単身赴任で知り合いが誰もいなかったのに、赴任して1ヶ月もする頃には、行きつけの居酒屋さんも、飲み仲間もたくさんできていた。

私が勝手に抱いていた都会の人のイメージ…

それは、ツンとすましていて、どこか、目線が必ず上からみてるような…。

田舎者を小馬鹿にしている…

絶対に自分は、こんな田舎の連中とは、馴染まないぞー!みたいな。


だけど、斎藤さんは違っていた。

すぐに、お友達もたくさん、

部下の人には、親しげに話しかける、場を和ませるために、気を使っている。

仕事に関しては、相変わらず、納得できない、いい加減さを持っていたけど、人懐っこい性格は、プライベートでは、いままで、私の周りにはいないタイプの人だった。

私がそんな表情を見かけるようになったのは、田神さんの事をあまり考えないようになってきた頃だった。





※読んでいただき、ありがとうございました。