■一つ目の恋②
そんな生活が一年程続いたころ…。
突然、田神さんが、転勤する事になってしまった。
とても近距離ではあったけれど、別の事業所の立ち上げに呼ばれたのだ。
私にとって、その時点で、会社に行くことは、田神さんに会いに行くこと…が、目的の半分を占めていた。
転勤を、聞いたとき、私は目の前が真っ暗になり…
もうこんな楽しい時間をすごすことも、一緒に仕事をすることもできないのかと悲しくなった。
転勤の日付けは3週間後。
田神さんが、私に、一緒に仕事できなくなるのは寂しいと言ってくれた。
私は、家庭を壊すつもりなど毛頭なかったが、自分の今の気持ちを、田神さんに伝えたい…
そう考えるようになっていった。
※読んでいただき、ありがとうございました。