昼顔妻の七転び八起き

昼顔生活🌺5475日間

■妻として、母として①

結婚して6年。

27才、子供が三人。

主人は、建設業の自営をしていた。

その頃の私…。

毎朝、主人のお弁当を作り、家族の朝ごはんを作り…

掃除して、洗濯して、三人の子を保育園へ送って、自分自身も仕事へ…。

夕方、仕事終わりに、保育園お迎えに行き、買い物をして自宅に戻り、家事、夕飯、片付け…。

普通の主婦と全く変わらないバタバタとした時間を過ごしていた。

主人とは…。

すでに、好きとか、嫌いとかではない、家族になっていた。

と、いっても、所詮は他人。

考え方の違う部分は、所々あり、どちらかが歩み寄るという一般的家庭ではなく、我が家は、亭主関白のおうち。

全て、主人の言うことが正しいこととなり、ケンカしても、私の意見を聞いてもらえる訳もなく、反論すればするだけ、怒られる…

それは、元々、おとなしい性格の主人だったからか、普段は静かな人だった。


きっと、彼なりに、少しずつ我慢して、それが積み重なった時、お酒の力を借りて、爆発した。

帰宅後、機嫌の悪い日はすぐわかる。

夕飯も、子供と一緒にご飯を食べるが、会話はない。

お酒が進むにつれ、イライラが激しくなり…

スイッチが入ると、そこから一時間、二時間…

自分が気が済むまで、私を前に座らせ、グダグダと説教を始める。

内容は、たわいもないことだった。

部屋が片付けられてない、

帰ってきて風呂がわいてない、

ご飯ができてない…などなど。

手がでるわけではないが、物が飛んでくる。

はじまれば、終わるまで、

聞くしかなかった。

パートしてる、育児してる…は通用しない。

反論すれば、その分かえってくる。


何度か経験するうちに、私は…

反論することは止めた。

母として子供と楽しい時間を過ごせればいい…
いつしか、そう思うようになっていた。

傍目には、仲の良い家族…。

そう映ればいいと思っていた。

多分、きっと主人は
仲良し家族…だと思っていたはずだ。



※読んでいただき、ありがとうございました。