■会社での友達
事務所には、女性が4人いた。
私より2つ上の頼りがいのある主婦、大卒で、独身で二十歳の人、高校でたばかりの若い女の子、そして私。
自然と若い二人、私ともう一人の主婦、何かあることに相談したり、ぐちをこぼしたりする間柄になっていった。
それまでの私は…
家事、育児、仕事をこなすことに一生懸命で、自分が息を抜く方法なんて知らなかった。
そんな私に、うまく主婦を、こなしながら、息抜きをする方法を、おしえてくれたのが彼女(山田さん:仮称)だった…。
なんてないことかもしれない。
山田さんは、自分がお休みの日でも、ご主人には休みと告げず、きちんと制服をきて時間通りに家をでて、どこかで私服に着替え…
そこから、日帰り温泉やお買い物に。
いつも通りの仕事の帰宅時間には、また制服に着替え、うちに帰る。
そんな高校生みたいなやり方で、忙しい主婦業の傍ら、自分時間を作っていた。
はじめは、私も抵抗があったけれど、そうやって時間をうまく使い、温泉へリフレッシュするだけで、また帰宅後、家事や育児に頑張れた。
山田さんとの出会いも、私を変えた出来事だったのかもしれない…
私の毎日は家と会社の往復だけじゃないと思い始めたのがその頃だった…。
※読んでいただき、ありがとうございました。