昼顔妻の七転び八起き

昼顔生活🌺5475日間

今週のお題「私の癒やし」

その頃…私は昼間は事務、うちに帰ってからは主婦として相変わらずバタバタと過ごしていた。そんな頃、私を癒やしてくれたのは…斉藤さんの、あまりにもわかりやすいお世辞だった。コーヒーをいれたとき、探し物を見つけたとき、会議資料を準備したとき…あから…

■斉藤さんと二人

ゆっくりお話する事となったその飲み会は、賑やかな居酒屋だった。10名近く、いたと思われるその飲み会で、偶然、私は斉藤さんの隣に、座る事となった。斉藤さんは…。そのいい加減な外見からは、想像できなかったけど、若い頃から、家族環境に苦労したこと、…

■飲み会その後

それから、しばらくは…。もちろん、飲み会で言われたのは酔ってたからだと、聞き流すことにして…私は黙々と仕事をしていた。斉藤さんは、相変わらず仕事は適当に、アフターは飲み仲間と楽しげに過ごしているようだった。だが、あの飲み会から、一つだけ変わ…

■会社の飲み会で②

斎藤さんは、何気なく私にこう言った。『お前、田神さんの事、ずっと好きだったよなー』 私は、動揺を隠して、返事をした。『何の事だか、全くわからないけど〜。』『斎藤さん、酔って変な事言い出したー』とサラッと流した。すると、彼は…。『オレは、お前…

■会社の飲み会で

定期的に行われていた会社の飲み会。私も、気分転換によく参加していた。田神さんがいなくなって、初の飲み会の時…。どことなく、寂しくてそれが表情に表れてしまったのかもしれない。順番に、ビールをついで回っていた斎藤さんが、私のところにもやってきて…

■始まりは

昼顔の始まりは、そもそもどこだったか…。とにかく、斎藤さんは、お酒が好きで、毎日、のみに出ていた。 単身赴任で知り合いが誰もいなかったのに、赴任して1ヶ月もする頃には、行きつけの居酒屋さんも、飲み仲間もたくさんできていた。私が勝手に抱いていた…

■昼顔の彼①

私が田神さんに恋をしている頃…後に、昼顔の相手となる所長の斎藤さんは…。一言でいうと、傍目には、単身赴任を満喫していた。出身が関東の方だったので、奥様は九州の片田舎には、ついて来ず、彼は一人で、会社から与えられたレオパレスの2DKのお部屋で生活…

■ブログを書くということ

ブログを書くということは…過去の自分と向かい合うこと。随分前に、心の奥にしまい込んだ記憶が、鮮やかに一瞬でよみがえる…懐かしい思い出もあれば、 苦しい思い出も。悪夢でもみているような感覚に陥る… あー、そうだ!私はこの思いを一生抱えて生きて行く…

■妻として、母として…②

主人は、大工さんだった。主人の父も大工さんだったんだ。九州男児で、職人…。響きは良いが、相当の亭主関白は予想できると思われる。主人の父は…お酒を飲むと暴れる人だった。 私の実家は、父が私の物心つく前に、お酒を辞め、酒乱なんて縁がなかった事もあ…

■妻として、母として①

結婚して6年。27才、子供が三人。主人は、建設業の自営をしていた。その頃の私…。毎朝、主人のお弁当を作り、家族の朝ごはんを作り…掃除して、洗濯して、三人の子を保育園へ送って、自分自身も仕事へ…。夕方、仕事終わりに、保育園お迎えに行き、買い物をし…

■人生最初の『選択』と『年齢』

特別お題「『選択』と『年齢』」Sponsored by SK-II私の選択は17歳。まだ高校2年だった頃の話…将来なりたいものなんて特になく、平凡に毎日を過ごしていた。高校受験に失敗し、滑り止めの私立女子校に通っていた私は、とくに苦労することもなく、成績上位を…

■人生最初の『選択』と『年齢』

特別お題「『選択』と『年齢』」Sponsored by SK-II まだ高校2年だった頃の話…将来なりたいものなんて特になく、平凡に毎日を過ごしていた。高校受験に失敗し、滑り止めの私立女子校に通っていた私は、とくに苦労することもなく、成績上位を保っていた。特段…

■一つ目の恋…おまけ

彼が転勤して一週間。私は新任の派遣さんが来るまで期限付きで一人で業務をこなしていた。でも、田神さんがいない寂しさを埋めるには、忙しいのが、ちょうど良かったのかもしれないー。 そして、その夜。 前から決まっていた田神さんの送別会が行われた。久…

■一つ目の恋おしまい

告白のあの日から5日後…田神さんと一緒に働ける最後の日となってしまった。 田神さんは…あの日からも田神さんは変わらず、いや、もっと優しくなった。そうだ!私が、好きになったのは、この人だからなんだ〜。 と あれからずっと感じていた。不思議と失恋した…

■一つ目の恋④

その日、私は、田神さんから、引継ぎを受けていた。もうすぐ約束の3週間後がやってくる…。私は思い切って、田神さんに話しかけた。『今日、お話したい事があるので、夕方時間をとってもらえますか?』 夕方、田神さんに声をかけられた。『今、大丈夫?』私は、…

■一つ目の恋③

田神さんの転勤が日に日に迫っていた。仕事は引継ぎ期間に入り、 私は以前より、田神さんと一緒にすごす時間が増えた。 田神さんは、相変わらず優しくしてくれた。 もちろん、彼が、私に、個人的な感情などないことは、知っていた。 喜ばしい反面、離れたく…

■会社での友達

事務所には、女性が4人いた。 私より2つ上の頼りがいのある主婦、大卒で、独身で二十歳の人、高校でたばかりの若い女の子、そして私。自然と若い二人、私ともう一人の主婦、何かあることに相談したり、ぐちをこぼしたりする間柄になっていった。 それまでの…

■一つ目の恋②

そんな生活が一年程続いたころ…。突然、田神さんが、転勤する事になってしまった。とても近距離ではあったけれど、別の事業所の立ち上げに呼ばれたのだ。私にとって、その時点で、会社に行くことは、田神さんに会いに行くこと…が、目的の半分を占めていた。…

■一つ目の恋①

その職場では、初めての事務職だった…過去には、販売、接客の仕事をしていたため、そんなにパソコンにさわる事もなく、ワード?エクセル?… 使った事もなかった私。事務所の仕事は、ほぼパソコンスポットの商品管理を任された私にとっては、試行錯誤の毎日が…

■職場環境

事務所は、新規立ち上げと言うことで、本社からの教育のための応援メンバーが大勢、入れ替わり立ち代わりやってきていた。最初の三ヶ月は、仕事を覚えるので精一杯で、あっという間に時も過ぎて行った。朝、家族を仕事や学校へ送り出し、掃除、洗濯を済ませ…

■パートの面接

面接先は、義理の母親に勧められた物流センター、 新規の立ち上がりで、大量採用をするから、行ってみたら?といわれた先だった。面接官は3人。 後に、昼顔相手となる責任者(斎藤さん)は、翌週の赴任と言うことで不在だった。九州の片田舎で、新規立ち上がり…

■結婚生活

傍目には、順風満帆、幸せな一家に見えていた。私の中でも、それが日常だったから。結婚して8年。子供も3人でき、賑やかな毎日を過ごしていた。毎日、育児、主婦、パートに追われていた。 3人目の子供が産まれ、新しいパート先を探す事になった。これが、昼…

今週のお題「私の『夏うた』」

今週のお題「私の『夏うた』」 昼顔生活の彼が、持ち歌で歌っていた曲何年経っても、この曲を聞くと、胸がキュンとします。それは、DA PUMPの『if…』 http://j-lyric.net/artist/a0006a5/l000ab1.html二人でいったカラオケの時、この曲を歌いながら、私の髪…

■若かった結婚

最初の結婚は、21歳の時だった。職場の知り合いに紹介されて、付き合いはじめたのが、きっかけだった。その頃、妹は…すでに、17歳で結婚し、子供を産んでいた。今とは違い、結婚して子供を産むことが女の子の一番の幸せだと、その頃は周りに言われていた。親…

■現在の私について

名前は、智恵(ともえ) 45歳。2つ上の主人と、一年生の女の子の母親として、生活している。今まで、色んな事があり、離婚も2回経験した。いまの主人は…2回目の離婚の相手。なんだかんだあり、離婚の一年後にもう一度やり直すことにして、すでに2年が過ぎた。…

🍀ヒルガオ🍀

ヒルガオ いま、世の中、流行りの昼顔まずは、花言葉をネットで検索してみた。 「絆」「友達のよしみ」「情事」 世の中、不倫…情事…というのが一般的な捉え方だと思うけど。私は絆もありだなあ…今は平凡に暮らす、イチ主婦の15年を振り返って見ようとおもう…